長期的に病と闘う患者さんとの向き合い方

「慢性期看護」という言葉を知っているでしょうか。言葉の通り、慢性的な病を持つ患者さんを長期的に看護することです。慢性期看護をする看護師には、大きな役割があります。それは、患者さん自らの意志で病気と向き合えるようにサポートをすることです。そのため看護師は、自分だけの考えを押し通すのではなく、人それぞれの生き方や価値観を理解し、患者さんを支えていかなくてはいけません。

では、慢性期の患者さんを支えるために大切なことは、どのようなことなのでしょうか。まずは、小さな変化も見逃さない観察力が必要になります。患者さんの中には、自分の症状を言葉にして訴えられない人もいます。そのため、看護師は小さな変化にも気づける能力が必要になります。患者さん一人ひとりにじっくりと向き合い、観察して理解することが大切です。また、慢性疾患を抱えている人は、長期間に及ぶ治療に対し、ネガティブな感情を抱くこともあります。時には自暴自棄になったり、感情をぶつけられることがあるかもしれません。場合によっては、治療を拒むようなこともあります。

そんな事態に遭遇した時、まずは患者さんの不安な気持ちや思いを受け止めることが大事です。その上で、患者さんの気持ちを尊重しつつも、治療を受けるように後押しするのが理想的な対応になります。相手の心を落ち着かせるためには、傾聴力やコミュニケーション能力が必要になります。これらが苦手な方は、先輩の看護師を真似るなどして、スキルを自分のものにしましょう。さらに、患者さんだけではなく、そのご家族がネガティブに陥ることもありえます。そういった際、スムーズにサポートに入れるよう、普段からご家族ともコミュニケーションを取って信頼関係築いておくことが大切です。